
『IF関数』
条件に基づいてデータを処理するための非常に便利な関数です。
「もし~なら~する」という条件を設定するための関数です。Excelでよく使う基本的な関数の一つです。
IF関数を使うことで、データの特定の条件に基づいて自動的に処理を行うことができます。
IF関数の基本的な構文
使い方は結果を出したいセルの部分に
『 =IF(条件, 真の場合の値, 偽の場合の値) 』
「条件が真の場合にはこの値を返し、偽の場合には別の値を返す」という意味です。
IF関数の基本的な使い方
例えば「もしセルB5の値が10以上なら'合格'、それ以外なら'不合格'」というような処理が可能です。
今回も例を用意してみました。
IF(B5 >= 10, "合格", "不合格")

このように、黄色の塗りつぶし部分に表示されます。
また、文字が出るようにしたい時に『”〇〇”』と『”(ダブルクォート)』を最初と最後につけましょう。
また、今回は例としてすべての式を右側に記載していますが、1つめを書いたら2つめからは、『オートフィル』で反映したい場所まで引っ張りましょう!
IF関数では比較演算子を使用して条件を設定するので
Excelで使う主要な比較演算子を表形式でまとめてみました。
比較演算子を使用することで、条件を自由に設定できるので
覚えておいて損は無いと思います。

先ほどの例は、真・偽 1つずつでしたが 次は複雑な条件を使う場合についてになります。
『ネストされたIF関数』
ネストされたIF関数とは、IF関数の中にさらにIF関数を入れる方法です。
複数の条件を設定する場合に便利です。より複雑な条件付き処理を行うことができます。
例えば、成績を評価する場合、以下のように使います。
0~5点:D
6~10点:C
11~15点:B
16~20点:A

excelの式(1行目のみ)
式:=IF(B14>=16,"A",IF(B14>=11,"B",IF(B14>=6,"C","D")))
このようにネストされたIF関数を使うことで、複数の条件に基づく複雑な処理が可能になります。
また、書き方は1つだけではないです!なので、今上記で書いたのが全てではありません。
色を分けて他のパターン3つ書いてみました。
青の部分は、D→C→B→A で考えるパターンです。
オレンジと緑は、評価の部分をセルで指定するパターンです。
オレンジは、点数のみ
緑は、点数と評価両方共 をセルで指定してみました。
セルで指定することで、評価を変える時に評価部分のみを指定するので簡単に変更が出来るようになりますよ。
固定で変わってほしくないセルを指定するときは
$マークを指定のセルの右側につけましょう、『$L$18』のように、両方につけるとセルが完全に固定され、『$L18』だとLだけが固定され逆に『L$18』となると18だけが固定されるので気を付けてください。
編集中であれば、セルを指定した後に『F4』を押すと一瞬で付けれるので便利ですよ。
ネストされたIF関数を使う時に、分岐が多いほど、分かりにくくなってくるので、その時はまず面倒かもしれませんが、フローチャートを紙に書いてみるのが分かりやすいですよ。
下記の画像のようにしてみると分かりやすいです。
まずは。自分が分かればいいので、書き方は気にしないのも大切ですよ。

『IF関数の使い道』
①予算管理
例として、予算管理などで、特定の項目が予算内かどうかをチェックする場合にIF関数を使えば、予算内・予算越えなどの一目で分かりやすくなります。
② プロジェクト管理
タスクの進捗状況をチェックする場合にIF関数を使用して、完了or未完了と判定すれば、状況が分かりやすいですね。
このように、様々なところでIF関数を使うことが出来ます。
他にも、AND関数・OR関数というのを使って、複数の条件を同時に使うことが出来ます。
まだまだ、色んな関数と組合すことが出来て様々な方法でIF分は使えるのでおススメです。
IF分は、ネストすれば細かく作ることも出来ますが、その分ややこしくなるので
まずは、シンプルな条件を優先していただき、複雑な時は、
引数((条件,真,偽) をすべて記載)が正しいかを確認してください。
『まとめ』
IF関数を使うことで、Excelでの作業がもっと簡単になります。
最初は基本的な使い方を覚えて、慣れてきたらより複雑な条件や他の関数との組み合わせにも挑戦してみてください。IF関数をマスターすれば、データの処理がスムーズになり、日常の作業が効率化されること間違いなしですよ!
今回はIF関数について基本的な部分を書いてみました。
少しでも、誰かの助けになればいいな~って思います。
最後までご覧いただきありがとうございます。